切らずに「いぼ痔」を治療できる最新のレーザー療法とは?
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グミにゃん:
ねこ茶! 痔核の手術って、やっぱり切らないと治らないの? |
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メイにゃん:
切らずに治せる方法があったら良いのにね~。 |
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ねこ茶:
最近は、重度の痔核でも切除せずに治療する方法があるのじゃ。 |
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福にゃん:
ICGとレーザー光線で、周囲へのダメージを与えず治療できるようになったニャ。 |
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グミにゃん:
周囲を傷つけずに、痔核だけを小さくするなんて凄い治療法だね! |
iii度のいぼ痔・内痔核を切除せずに治療するICG併用半導体レーザー療法
近年、半導体を用いたICG併用半導体レーザー療法が開発されました。
肝臓の機能測定に使う、人体に無害な色素(ICG=インドシアニン・グリーン)を用います。
ICGはレーザー光線を吸収する性質があるため、ICGの特性を利用してレーザー光線の照射をコントロールしながら行う治療法です。
レーザー光線を痔核に照射するだけで、痔核を切除することなく、重度の痔核を治療できます。
1.ICGを治療対象のいぼ痔(痔核)に注入する
このICGを注入された痔核は、レーザー光線を強く吸収する状態になります。
2.半導体レーザーをいぼ痔(痔核)に向けて照射する
ICGを注入された痔核は、レーザー光線を吸収して、十分に焼くことが出来ます。
3.レーザー光線によって内痔核だけが焼かれ退縮消失する
痔核に注入されたICGがレーザー光線を吸収するため、痔核の下にある肛門括約筋がレーザー光線から守られ傷つくことはありません。
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ICG併用半導体レーザー療法のメリット
レーザー光線を痔核に照射するだけの治療法であるため、痔核を直接には切除しません。
患部を切らないため、痛み、出血が非常に少なく済みます。
入院日数も短く済み、5日間程度の入院で行われている治療です。
これまでは、III度の内痔核は外科手術によって切除する必要がありましたが、ICG併用半導体レーザー療法によって、切らずに内痔核を縮小させることが可能になりました。
重大な副作用もなく、何度もレーザー照射できるため、利点の多い治療法です。
ICG併用半導体レーザー療法のデメリット
治療のために腰椎麻酔を用いるため、術後の排便・疼痛のチェックをする必要があり、日帰りでは行うことは出来ません。
50人に1人程度の割合で、1~2週間程、レーザー照射した周囲が腫れることがあります。 また、内痔核を小さくする治療法なので、痔核そのものを消滅させるわけではありません。
ICG併用半導体レーザー療法は、外痔核の治療には用いることはできません。
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