お尻・肛門が痛い時の肛門科病院の選び方

お尻・肛門が痛い原因を知るために、早めに病院に行こう!

メイにゃん:
ねえ、痔に関することって、誰に相談すれば良いの?
グミにゃん:
それはもちろん、お医者さんだよね!
ねこ茶:
でも、お尻に関することで診察を受けるのは勇気がいることじゃよ。
福にゃん:
日本人は、平均7年間くらいは痔の症状を我慢するそうニャ。
メイにゃん:
早くに病院に行けば、簡単に治るのに?
ねこ茶:
そうじゃ、勇気を出して早く行けば、あっけなく治ることが多いのじゃ。
しかも、行ってみると拍子抜けするくらいアッサリ終わるものじゃよ。

「日本大腸肛門病学会」の専門医がいる病院を探す

お尻・肛門の病気の際は「日本大腸肛門病学会」の専門医がいる病院を受診すれば安心です。

ですが、2013年時点で「日本大腸肛門病学会」の専門医は1600人ほどしかおらず、その中でも肛門科の専門医は250人程度しかいません。
さらに指導医レベルになると、もっと少なく100人程度しかいません。

もし、肛門の診察を受けるのに不安がある場合は、病院に電話して「日本大腸肛門病学会」の肛門領域の専門医・指導医がいるかどうかを確認しましょう。

 

肛門科へ行って、痔の診察を「恥ずかしい」と思うことはない

肛門科の選び方ねこ茶は、お腹の切開手術経験があるので、「なにを今更お尻くらい・・・」という気持ちで病院に行きましたが、慣れていない人は、病院の看護士さんやお医者さんにお尻を見せることに抵抗があるかもしれません。実際、痔になっても、多くの人が病院に行かず、周りの人にも言わず隠している場合が多いようです。

ですが、人間、大病をして手術となれば、それこそ体の全身を色んな人に見られます。手術前、手術の時、手術後、「もはや見られる場所が無い」という位まで、見られ触られ、チューブなどを突っ込まれます。それに比べたら、お尻くらいどうってことはありません。しかもホンの僅かな時間で診察は終わります。ねこ茶の場合は、1~2分くらいで診察は終わりました。

それでも、出来るだけ恥ずかしい思いはしたくないという人は、総合病院での診察より、肛門科の専門病院での診察をお勧めします。


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お尻の診察だって、待合室の皆が見られている…と思えば気楽なもの

肛門科の選び方総合病院での診察より肛門科の専門病院の方がお勧めなのは、「周りの患者さん、みんな仲間」だからです。
一旦、病院内に入ってしまえば、周りにいる患者さんは、みんな自分と同じような悩みを抱えています。

もし、それでも病院で診察を受けることに抵抗がある人は一度、様子を見るだけでも良いので、病院の中に入ってみましょう。

ねこ茶も、病院に行く前は、ちょっと緊張していたのですが、病院の待合室では、皆、本を読んだり、話をしたりと、ごく普通に過ごしているので、とても拍子抜けしてしまいました。その普通にしている患者さんたち皆、肛門に関する治療を受けていると思うと安心しました。

ねこ茶は、大きな病院に行ってしまいましたが、最初は小さな肛門科のクリニックに行った方が丁寧に診察してもらえるようです。大きな病院は、恥ずかしがる暇が無いほど、システマチックで、次から次へと患者さんを診察していくので、先生とあまり話す時間がありません。そのため、ねこ茶も自分の症状を、あまり理解してもらう暇なく「薬の処方箋」を頂いて、診察終了となってしまいました。

 

診察時の姿勢は「シムス体位」が主流です

昔の痔の診察は、肛門が良く見えるという理由から、仰向けに寝て両足を開く体位(砕石位)でした。この姿勢で、他人に局部を見せるのは、男女関係なく恥ずかしいです。

診察する人が異性だったら、顔から火が出そうになってしまうでしょう。
ですから、現在では、シムス体位という姿勢で診察するのが主流になっています。ねこ茶の診察も、この姿勢でした。

シムス体位は、体の左側を下にして、横向きで寝て、相手側に少しお尻を見せる診察方法です。相手と視線を合わせる必要が無いので、砕石位に比べると患者さんのストレスは相当軽いものになっています。
とはいっても、他の姿勢になる可能性もあるので、一通りの体位を説明しておくことにします。

■シムス体位:
シムス体位 患者さんが女性の場合は、多くの病院ではこの姿勢で診察を行っています。
この姿勢は、患者さんがリラックスしやすく、肛門の緊張を和らげることができます。
また、患者さんとお医者さんが視線を合わせなくて済むため、羞恥心をあまり感じることなく診察を受けられます。
患者さんに好まれる姿勢です。

■砕石位(さいせきい):
砕石位 台の上に仰向けになって、両足をあぐらをかくように組み、膝を胸につける姿勢です。
写真の人形では、膝が胸にまで届いていませんが、実際の姿勢はもっと体を丸めます。この姿勢は、括約筋を緩めることができるので、括約筋の強い男性に適した診察の姿勢です。
病院によっては、婦人科の診察台のように、高くした足台に両足を乗せて診察する場合もあるようです。

■膝胸位(しつきょうい):
膝胸位 うつぶせになって、頭の位置を低くして、お尻を高くする姿勢です。
ジャックナイフ位とも呼ばれ、直腸鏡検査の際に行う体位です。

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初めてお尻の診察を受ける日に行われること

  1. 問診・・・医師による口頭質問や問診票に記入する等して患者さんの症状を確認します。
  2. 視診・・・目で肛門と周辺の皮膚に病変がないかを検査します。
  3. 触診・・・肛門とその周辺を指で触って異常が無いか調べます。
  4. 指診・・・肛門内に指を入れて、肛門内の状態を検査します。
  5. 診察器具による検査(1)・・・肛門鏡などを用いて肛門内部を診る検査です。
  6. 診察器具による検査(2)・・・問診の結果、直腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、癌などが疑われる場合は直腸鏡による検査を行います。直腸鏡による検査では、膝胸位の姿勢をとります。

 

問診の時に聞かれる質問の答えを、予め考えておこう
他の診療と同様に、痔の診察も「問診」から始まります。問診の方法は、病院によって「記入式」と「口頭質問」とがありますが、質問される内容は、ほぼ同じことです。
問診に患者さんが、要領良く答えられると、医師も患者さんに丁寧に説明できる時間が作りやすくなります。

初めて痔の診療を受ける際は、下記の問診票の質問内容を読んでおきましょう。暗記する必要は無いと思いますが、予め考えておくだけでも病院での時間の節約になります。

1.便 通 便の形状や硬さ、排便回数などを記入します。また、残便感があれば記入します。
2.腫 れ お尻に腫れはあるか。ある場合は、どこが、どのように「腫れる」のかを記入します。
3.かゆみ お尻にかゆみはあるか。ある場合は、どこが、どのように「かゆい」のかを記入します。
4.分泌物 お尻からの分泌物がある場合、いつ、どこから、どのような物が出るのか記入します。
5.脱出物 肛門から何か脱出物があるかどうか。ある場合は、いつ、どのような時に脱出するのか記入します。また、脱出物が、自然に戻るかどうか、手で押し込めば戻るかどうか、出っ放しで戻らないかも記入します。
6.出 血 肛門からの出血があるかどうか。出血がある場合は、どのような時に、どれくらいの量の出血があるのか記入します。
7.痛 み 痛みがあるかどうか。痛みがある場合は、どのような時に痛むか。また、痛みの感覚などを記入します。

 

診察を受ける前に「排便」を済ませて置く理由は?

痔の診察の初日は、肛門の上の直腸の内部まで診るので、診察前に排便を済ませておく必要があります。痔の診察では、通常、視診、触診、指診を行います。そして、診察器具を用いて肛門の中を詳しく調べます。ねこ茶が、肛門科で診察を受けた時もカメラで肛門から直腸まで診られました。

視診、触診・指診、診察器具を使って肛門の内部を診るということは、痔の診察では必ず行われることです。他人にお尻の穴をいじられるのは嫌かもしれませんが、少しの間だけですので我慢しましょう。もし、これらの方法を用いないで診察している病院があったら、その病院は頼りにならない病院です。

診察前に排便を終えていないと・・・
診察前に排便を済ませておかないと直腸にたまっている便が邪魔で直腸の診察が出来ません。その場合は、再度、診察を受ける必要が出てきます。嫌なお尻の診察が、せめて一回で済むように、「肛門科を受診する前には排便を済ませる」ということを忘れずに。

大腸検査の必要がある場合でも初日の診察では行いません
痔の診察の結果、大腸検査をする必要が出てくる場合もありますが、この検査は初日の検査では行われません。ですから、浣腸や下剤まで用いて便を出す必要はありません。普通に排便を済ませるだけで大丈夫です。
無理に薬などを使って便を出してしまうと、薬の副作用などで粘膜が荒れてしまったりするので、診察の際に粘膜に炎症が起こっているか等の判断が難しくなってしまいます。


 

お医者さんからの評判が良い医者を探そう

「有名なお医者さんだから・・・」、「患者さんの評判が良いから・・・」というのは、私達が病院を選ぶ際に参考にする大切な要素です。

ですが、そういう有名、評判が良いお医者さんの中にも「とんでもない医者」が沢山いることもあります。

具体的には、「医者の治療が下手だから、いつまでも治らず病院が賑っている」、「必要が無いのに手術をどんどん行ってしまう」・・・という病院です。
そういった病院を選ばないようにするには、「お医者さんからの評判が良い医者」を探すのです。

もし、何かの病気や怪我で、病院に通院している方は、そのお医者さんに「誰か、良い痔の専門医をご存じないですか? 紹介していただけませんか?」と聞いてみましょう。


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それでは、次に痔になる原因を無くす方法を紹介します。
→次のページ:(痔になる原因を無くすには?)
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