座るとお尻や肛門が痛む、お尻のしこり・できもの・腫れの原因は?
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グミにゃん:
お尻や肛門付近が痛い時って、どうすれば良いの? |
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ねこ茶:
肛門付近の痛みは、「痔」が多いのじゃが、他の病気の可能性もある。 痔の市販薬を使って2~3週間で回復しなければ、病院へ行くことじゃ。 |
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メイにゃん:
市販薬は強力で副作用が大きいものね! |
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グミにゃん:
このページでは、お尻・肛門に関する様々な病気について解説しています! |
お尻・肛門の「痛み方」によって、病気がわかる

お尻・肛門の痛みの理由には様々な病気が考えられますが、「座るとお尻の穴・肛門が痛い、かゆい」の原因で最も可能性の高い病気は「痔」なので、まずご自身の症状を確認してみて下さい。
- 肛門、お尻の穴の周辺に圧迫感のある痛み、出血、しこり、腫れ…「痔核(イボ痔)」
- 肛門にジンジン、キリキリした鋭い痛み、出血…………………「裂肛(きれ痔)」
- お尻の奥に鈍い痛みがあり、身体が熱っぽい、膿が出る………「痔瘻(痔ろう)」
いかがでしたでしょうか?
上記の3項目の症状の中に似た症状がありましたか?
痔は、今までお尻、肛門に何の問題もなかった人が突然痛みに襲われる・・・というのが特徴です。
座りっぱなしの日常を送る現代人にとって痔はすでに生活習慣病となっていて、予備軍を含め成人の約7割がすでに痔主です。
いつ誰がなってもおかしくはないのが「痔」という病気ですので、「痔」の種類が判明したら早めに治療を始めましょう。
痔の場合、最初に痛みを感じるときは、患部が炎症しているので焦ってしまいますが、きちんと病状を把握して生活すれば、炎症は次第に治まってきます。
炎症が酷い場合は、まず市販の薬を試してみましょう。市販の薬は、ステロイド配合の強力な薬なので扱いに注意が必要ですが、短期間で「いぼ痔」や「切れ痔」の炎症を改善してくれます。
炎症が治まれば、日常生活・食事を見直して、念のための薬を常備するだけで普通の生活に戻ることができるでしょう。
>>関連記事…「市販薬で痔の痛みを解消する方法」
ですが、「痔ろう」の場合だけは、手術以外には根本的な治療法がありません。 「痔ろう」の症状が出ている場合は、すぐに病院へ行って診察を受けましょう。
>>関連記事…「痔ろうとは?」
「いぼ痔」「切れ痔」の場合は、焦らず炎症の回復に努める
私が初めてお尻の痛みを感じた時の病気は「いぼ痔」でしたが、発症時は痛みで座れませんでした。
それでも、今は通常(通院や薬不要)の生活を送っています。
「いぼ痔」の症状の方は、実体験で分かった「いぼ痔(痔核)痛み解消の秘訣を参考にして、「いぼ痔」になった原因を一つ一つ取り除いてください。
「いぼ痔」、「切れ痔」の症状の場合は、「痔の予防法」を参考に落ち着いて原因を取り除けば、炎症や痛みが治まっていきます。
もし、自分で気が付いたことがあれば症状、痛み方、腫れの状態などをメモしておくと、薬を買ったり、病院へ行った際に役に立ちます。
このページの後半に「いぼ痔」「切れ痔」についての詳しい解説をしていますので、参考にしてみて下さい。
お尻の中や肛門の痛みに耐えられない場合は、かなり重い病気である可能性があります。
特にお尻以外にも体に熱があったり、お腹が痛い等の症状がある場合は、病院での診察が必須になります。
また、肛門に明らかに異常がある場合(脱肛している等)も、出来るだけ早く病院に行きましょう。
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「痔」以外のお尻・肛門周辺の病気
お尻の肛門周辺の痛み、かゆみ、異変には「痔」のほかにも様々な病気があります。
長期間、お尻の痛みやかゆみ、違和感などが回復しない病気は、自分で原因を特定したり、治療することは出来ませんので肛門科で病気の診断をしてもらいましょう。
初めて肛門科を受診する場合は、大きな総合病院よりも肛門科専門の「小さな病院」の方が丁寧に診察してくれます。
下記の病名をクリックすると病気の詳細説明ページへと行きますので、下記の症状がある方は参考にしてください。
お尻の穴・肛門周辺が痛い
お尻の穴・肛門周辺がかゆい
お尻の穴・肛門周辺に、いぼ、おでき(できもの)、しこり
腹痛、下痢、鈍痛などを伴う病気
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イボ痔(内・外痔核): 座るとお尻の穴・肛門に圧迫感のある痛み、ヒリヒリ痛む

痔の中でもっともポピュラーな「痔核(イボ痔)」は長時間立ったまま、又は座ったまま生活習慣によって直腸肛門部の血行が悪くなり、血管の一部が「こぶ」のように膨れ上がることによって出来ます。
痔核には二種類あり、肛門内部の場合は内痔核、肛門外の場合は外痔核といい。そして内痔核、外痔核は「イボ痔」とも呼ばれます。
痔核のできる「肛門部より内側の部分」は、痛みを感じにくい場所なので、初期の頃には出血することはありますが、あまり痛くありません。ですが、内痔核も症状が進むと痛みを伴うようになってきます。内痔核は、一度なったら手術以外完治の方法はありません。
ですが、多くの場合は手術はせずに薬や生活習慣の改善によって、症状を悪化させない治療方針がとられます。これを「保存療法」と言います。
血栓性の外痔核は、最初から強い痛みを感じるので、早期に発見しやすい痔です。
血栓性の外痔核は、早期に治療を始めれば完治できる痔です。血管に出来た血の塊を溶かせば治る痔ですから出来るだけ早く治療を始めましょう。
イボ痔の主な症状 |
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切れ痔(裂肛): 排便時、座った時に肛門にキリキリ・ジンジンした鋭い痛み

裂肛(切れ痔)は、便秘や硬い便によって、肛門に切り傷や擦り傷がつく病気です。病気というより怪我に近い症状です。
初めて「切れ痔」になった、久しぶりに切れ痔になったという場合は、傷を負った部分を治し、硬い便を解消することで完治できるので心配する必要はありません。
ですが慢性化すると本当の病気になります。肛門部に潰瘍やポリープができてしまい排便時に脱出する、肛門が狭くなる(肛門狭窄)、肛門周辺の皮膚が垂れ下がる(スキンタグ)などの症状が出てくるようになります。こうなってしまうと、病院での手術が必要となります。
裂肛の主な症状 |
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痔瘻(痔ろう)と肛門周囲膿瘍: お尻周辺に激痛、鈍痛、身体が発熱

「ずっとお尻が痛い状態が続いている」、「身体に熱がある」という条件が揃えば、痔の中でも肛門周囲膿瘍と痔瘻(痔ろう)の可能性が高くなります。
直腸と肛門の境目にある歯状線に肛門腺窩(いんか)と呼ばれる小さなくぼみがあります。
このくぼみに、下痢などのゆるい便が入り込み、さらに奥にある肛門線内で大腸菌などの細菌が繁殖して、細菌感染してしまうと炎症が起きます。
痔瘻(痔ろう)は、細菌の入り口と、細菌感染によってできた膿が出て行く出口がそろった状態で、「細菌感染(化膿)」→「発熱と痛み」→「膿が出る」を繰り返します。痔瘻(痔ろう)は自然治癒することはないため、手術を受けるしかありません。
ですが、「痔ろう」の場合であっても、自分で出来る症状改善の方法はあります。詳しくは「痔ろうの症状と治療」の最後の部分の「なたまめ茶」の効能をご覧ください。
病院へ行く前であっても「なたまめ茶」を飲み始めることで化膿と炎症を鎮められます。患部が酷く炎症していると、病院へ行っても手術は不可能で、患部の回復を待つことになってしまいますから、先手を打つために「なたまめ茶」の効能を活用します。
痔瘻の主な症状 |
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2.長時間すわると坐骨が痛い場合
長時間椅子などに座って坐骨が痛くなるのは、ごく普通のことです。歳を取ってくるとお尻の筋肉や組織が弱ってくるので若い時よりも短い時間で坐骨が痛くなってきます。ねこ茶も小中高や大学生の時は、あんなに硬い木の椅子に何時間も座っても平気だったのに、今はPCチェアなどに数時間座っていただけでお尻が痛くなってきます。
坐骨が痛くなる場合の解決策は、良いクッション、良い椅子を見つけることです。
クッションの場合、人のお尻の形、大きさは結構違いますので、良いクッションに出会うまでは、いろいろ買うことになる可能性があります。
椅子の場合は、クッションよりかなり高額になりますが、クッションと違い、良い椅子を買えば確実にお尻の痛み、負担が軽減します。痔の予防にもなるので、長時間椅子に座る仕事をしている方は椅子も検討してみましょう。
お尻や腰に異常が無いときには、椅子やクッションにお金をかけるのを無駄のように感じますが、疾患をかかえたときに初めて大切さが分かるようになります。椅子を選ぶときは、事務用チェアの老舗ブランド製品がもっとも信頼できます。これらのチェアは、安物PCチェア等と違い「長時間座ることを前提に、人間工学に基づいて設計」されています。
ねこ茶も痔になるまでは、安物チェアを使っていましたが、今はITOKIの高機能(ハンモック式)チェアを使っています。
ITOKIのチェアは、シート生地やオプションをカスタマイズできるモデルもあるので、自分の体に合った椅子を選ぶことが可能です。
3.産後に座ると坐骨・骨盤・お尻が痛い場合
産後は、出産時に骨盤や関節がホルモンの影響で広がりやすくなっています。普段は、開くことがない骨盤の恥骨結合部付近が開くため、周辺の筋肉やじん帯に痛みがでます。
産後用の骨盤矯正のベルトやクッションを使うことで少しずつ改善していく場合が殆どですが、もし痛みや身体のふらつきが改善されない場合は整体師さんなどにお世話になってみると良いでしょう。
いずれにしても今後もずっと続く痛みではないそうですので、矯正グッズを用いながら症状が改善するまでの辛抱が必要です。
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