PPH法は、手術自体は簡単だが、副作用や失敗リスクなど問題点も多い
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グミにゃん:
PPH法って痔核の簡単な手術なんでしょう? |
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ねこ茶:
手術の操作が簡単なだけで、身体にとって良い治療法とは言いきれん。 |
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メイにゃん:
何か問題でもあるの? |
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ねこ茶:
機械で行う分、加減が難しく、副作用や失敗例が多いのじゃ。 術後の後遺症の報告も多い。 |
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メイにゃん:
それじゃあ、簡単には選べないわね。 |
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ねこ茶:
PPH法を選ぶ場合は、予めリスクを良く知っておく必要があるのじゃ。 |
痔核の新しい手術法:「PPH法」

PPHでは、画一的な器械操作で簡単に行うことができます。従来の手術の方法と異なるのは、痔核そのものを切り取るのではなく、痔核の上にある直腸や肛門粘膜を切除するということです。
切除を行う箇所は、痛覚のない歯状線より上の部分なので、手術の際の痛みは少なくて済みます。ですが、PPHの処置の痛み少ないからといって、体への負担が軽いということではありません。
PPHによる処置が適しているのは、痔核の脱出が非常に大きい場合や、全周囲に痔核があって手術による切除が難しい場合などで、痛みが少ないという理由で、安易に選択すべき治療法ではありません。
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「PPH法」のメリット
- 痛みが少ない。
- 手術が簡単。
- 入院期間が短い。
切除してふん合する場所に痛覚が無い直腸なので、手術で痛みを感じることがありません。
機械による腸のふん合を経験したことのある外科医なら簡単にできます。
手術後には多くの出血がありますが、時間が経つと出血は収まります。 日帰り手術はできませんが、入院は短期間で済みます。
「PPH法」のデメリット
- 病気の部分である内痔核を残したままで放置します。
- 正常な直腸粘膜を破壊するため、長期的にみると直腸への影響が出る可能性があります。
- PPHの処置の傷は、粘膜を越えて筋肉の層に達してしまうことがあります。
- 失敗すると、骨盤内膿瘍による敗血症、ひどい肛門狭窄など、重大な合併症を引き起こす可能性があります。
- 肛門の痛みや、絶えず便意を感じるなどの症状が、後遺症として残る場合があります。
- PPHは加減ができないため、どんな小さな痔核に対して処置をしても、直腸の全周囲に大きな傷を残すことになります。
- 痔核そのものは取り除かない治療法なので、外痔核が大きい場合は適用できません。
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